ラストストーリー！の感想 序盤

ラストストーリー 特典 エレメント オブ ザ ラストストーリー (サントラCD+ビジュアルブック) 付き - Wii

テレビゲームという独特な文化圏の中で
交わされる言葉は、独特の妄想力が働くようで、
DQとFFを軸にもろもろ正しいとか正しくないとか、
「立場」というものを生みだすようで。

ややこしいというか、
RPGなんかは途中で投げ出すことがごく普通の自分としては、
（ゼノブレイドは一向にクリアできそうにない）
楽しければいいー。というのんびりしたもの。

とまれ、ネットばかりみていると、
賛否含めて作り手の思いが溢れ返っているので、
僕もなんだか盛り上がって早速購入しました、ラストストーリー。

名前を入れない感じはやはりSTORY重視なんだなー、とか、
戦略とアクションが反映される戦闘シーンは、
闘うものの思いを湧きたててこれもいい感じ。

序章的なものが続き、いよいよ何か起こるのか、と・・・。
しばらくやってみて不思議な感じがしたのは、
地球や世界や集落、家族の破滅とか、凄い悪とか、命の危機とか、
脈々と流れている血筋とか、
そういう立ち上がらざるを得ない理由が出てこないこと。

ドラクエベースにRPGを認識していた自分にとって、
こういう展開は野球ゲームでピッチャーだけを操作する様な。
（サッカーならナムコのリベログランデ？みたいな）
怪獣映画で主婦の生活を描いた、桃井かおり主演『大怪獣東京にあらわる』
みたいな？

つまり世界を客観視できない、というRPGの描かれ方。
これもありかなと感じました。

ただ、美しい女（姫らしい）の登場が、
なにか事件らしく描かれたところで、
そういう客観を抑え込んでいるのかどうかが、
わからなくなることに。

女に揺り動かされる男、、、。
こういう物語が世のRPGでは多いのだろうか？

いや待て、まだ序盤じゃないか。
一傭兵の主人公たちの生活の一部を描いているに過ぎないし、
もっと大きなうねりがあるはずだ。

どうも個人の意志や意図みたいなもので進む物語はRPGには馴染まない。
と、僕は過去のゲーム経験から思い込まされています。

とにかく、無駄なこけおどし無しというか、
恋愛とかに興味もっちゃうよ的な、
普通な感じで個人主義の物語から
ゆっくり立ち上がっていくという、
イメージなわけです。

物語はこういう書き方になると思うのですが、
実際ゲームをやる立場から考えると、
冒険している感じや成長の感じ、
そして「実生活に馴染む」システムも気になります。

三人称でキャラクターを動かすタイプで、
シナリオ上、戦闘じゃない所は、個人行動なのです。
町を移動する辺りは嘘が比較的少ない（DQみたいなぞろぞろじゃない）。
ただ、あまり遠方に行けそうにないので、
「遠くに来たなー」という気分が生まれそうにないのは、
やや残念。
もしかすると後半には、ラーミア的なものが出てくるのかもしれませんが。

洞窟なんかでは、仲間と進むのですが、ザクザク進む感じが、
戦場のリアリティを感じさせます。
しかも迷路になっている所は今のところ出てきていない。
DQって道に迷いながら、敵と戦うという、考えたら恐ろしい世界感。
エンカウント方式のあの音は、ほんと緊張を高めてくれた。
（これがずっと僕のRPGの常識だったけれど）
まあ、攻め入る所が全部迷路になっても不自然と言えば不自然とも言えるが。
つまり、ラストストーリーはドキドキ感が低い。
これは不満！
と、
つい書きたくなるのだけれど、
毎日ちょこちょこ楽しむ人にとっては、
一回のダンジョン攻略に数時間かけるようなゲームは苦しく、
「実生活」で考えるとありがたい。

ダンジョン内の緊張感のバランスを、
迷路要素＋全滅シフトから、戦闘戦略シフトに
変えたということだと思う。

従来なら、脱出まで１時間の洞窟が、
30分以下で出れて実際はほとんど戦いの戦略を練っている。
というか、戦闘ベースで区切られているので、
止めどきと緊張感の山谷が近いので、止めやすいのだ。

こうなってくると、
アクションゲームみたいな感じすらしてくるけれど。
まあまあ。（メガドライブのアーネストエバンス？）

■
中盤までのところでは、ずばりやり易い！
クリアできそうな気がするRPGは本当に嬉しい！
戦いが楽しいのもポイントです。

ただし、、、
いまのところ、闘うモチベーションが物語には感じられないのは、事実で、
ほんと、「戦闘が楽しい」から闘うという感じ。

これは、
今は傭兵の野放図な戦いに過ぎない。
という描き方と感じています。

物語の構造的を客観視させず、
「操作」そのものが、RPGというのは、
凄く身体的なゲームとも思う。

さあ後半どうなるのか（今が後半なのかもわからないですが）
ゲームのうねりにどう巻き込まれるのかが、
楽しみです。

追記：
途中入るナレーションの冗長な表現がどういう意図なのか全然わからないです。誰か教えて。

呵呵大笑