思っていたのとちがーう。映画キックアスの感想

映画を観て悶々とうねるのも楽しいものですね。

さて映画キックアスを観る。

「kick-ass」公式サイト
http://www.kick-ass.jp/index.html


ヒーローになろうと思ったことは全然僕には、無くて、
むしろ僕はヒーローなんだ、ということを想っていた。
「何を言っているんだ。」


つまり、ヒーローとは自分でなるのでなく、選ばれるものという物語が僕にはあったのだ。

おそらくジャッカー電撃隊的な流れを汲んでいるのかもしれない。

誰かからブレスレットが渡されるか、
思わぬピンチになった時に力が発動するとか、(岩に下敷になったが無傷だった)
まあそういう感じ。

「ヒーローにどうやってなるか」というのは結構重要な問題だ。

キックアスの主人公は通販でコスチュームを手に入れる。

コスプレという装置により、
強くなれるのは、スーツを着るサラリーマンとか女装家の気持ちとも同じなのかもしれない。
それだけじゃ不安な僕はもう少し、印みたいなものを
いつかいつか手に入れるのじゃないかと、思っていた、ようだ。

そういう自身の中のヒーロー像をどう手に入れるかという話かと思っていたら、
自己実現と自己決定みたいなことを成し遂げる流れが、ちゃんと本作ではありました。

結果がすべて、みたいなことをやられてしまった感じで、
(そういう解釈をしなくてもいいのだろうけれど)、
バランス的には、ヒーローなんか実際はいないし、それは別な面からいえば狂気でしかない。
という結末がいいなーと思うのは日本人的なのだろうか。


妄想の中では、
前半はウイングマン的なものかと思っていて、
後半はこりゃ井筒氏のヒーローショー的にならないとまずいと思って、
結果どちらも裏切られた点で、
良かったです。


アクションも凄いし、
溜飲が下るシーンも少なくないので、
スプラッターですけど)
楽しい映画です。

ただね。
24が想像していたのと違ったのと同じ感じだったんですよ。
これまた描こう。