借りぐらしのアリエッティ インセプション 仮面ライダーw

最近みた映画。
映画を見ることは受動的ではあるが、
なかなか楽しい遊びである。
頭の中で監督が何を考えているのか。
役者は何をしたかったのか。
結果どういう効果が画面に現れてしまったのか。
僕が受け取ったそれと、多くの観客が思ったそれとの違いというかずれは
どれ位あるのだろうか。
そういう行ったことを考えながら、
もしくはそういうことを考えさせない力が猛烈が働いていることとか、
その種のことがリアルタイムに渦巻くのだから、
楽しい遊び脳内ゲームである。

別にこれは特別な遊びではなく、
多くの人がやっていることだろうが、
テレビゲームや鬼ごっこと並列で映画を鑑賞しようという心つもりをここに書いている。

で最近みたのは
借りぐらしのアリエッティ
インセプション
仮面ライダーw

改めてみると、
なんとなく子供っぽいラインナップだなあと思ってしまうが、
リアリティがある物語だから、上等というのは、
何となく日本的な発想なのではないかと思う。
特撮ものがやたら、安く見られているのは、
大人向けとして売り出すと人が入らないからだろう。
その点で仮面ライダーは、実にすっきり見れる。
初めから逆手にとること前提なのだから。
まあいいや。

リアリティという点で
ジブリアリエッティは、実にリアリティを追求しているなあと思った。
ゆえに見ないとわからないことが多いので是非みて欲しいのですが、
気にして欲しいのは、音と分子の大きさ設定。
小人の世界って単に小さい訳では無いのです。

インセプションは、
物語の整理をすることが心地いい映画でした。
込み入っているので、
説明してもすぐ忘れると思うので書きますが、
夢の中を
黒澤明の「夢」的な表現とは異なり、
リアルに表現していることが割と言及されています。
で、思ったのは、その見えているものは夢なんだろうか、
ということ。
夢とは人間の解釈でしかないという話を聞いたことがあります。
リアルにみえる映像が、解釈であるということが、
とても面白く、人間が自分の世界から如何に逃れられないものなのだ。
ということを感じさせてくれました。

仮面ライダー
全く持って夢の世界でした。
パンチやキック、バイクアクションといったライダーの所作が
いっぱいでてくるし、
敵と味方のヒエラルキーが揺れて戻ってというパターンながら、
思い通りの展開。
今世紀、日本人がみたいのは、
友情そしてアイデアでしかない、と僕は確信しているのですが、
それが、きっちりこの映画には描かれていたのです。
形の美しさを見せる映画って心地よいものです。
ときおり恥ずかしい展開にみている私の補正が入っていることはわかるのですけれど。
夢の映画もいいものです。

まあ普通の感想ですが。