海の向こうのwiiウェア Explodemon/Swords & Soldiers

テレビゲームとは、
観念を何かに定着させた時に生まれる違和感を
忘れる仕組みだ。

ジャンプなぞはその定番で
真上に高く飛べるなんて人間はいないし、
勢い付けたって、谷は越えられないし、
走り幅跳びを連続ですることはできないし、勢いでひっくり返ってしまうだろう。
それでも、
マリオはジャンプする。

これは障害物を乗り越えるための装置だったかもしれないが、
ジャンプっていうもののイメージは、絵で描いてしまうと、
現実味の無いものだったのだ。

絵なら変と言われるだろう。
しかしゲームなら、その目的性の力か、
まるでそんなことは気にならない。

横2Dゲームというのは、
ジャンプ以外にも、まっすぐ飛びつつける銃弾や、
マス目上に移動する爆弾、一定の動きをするブーメラン、
100%巻きつくムチ、じっとする姿勢はそんなにつらくないなど、
現実を横から眺めた世界、というには無理があるほど無茶クチャだ。

それでも何の問題もないのがテレビゲームなのだ。


だからこれが急に3Dになってリアルを獲得しようとすると、
色々なものが砂上の楼閣というか、信じられなくなる。
無論、嘘がたくさんあるんだけれど、
2Dの飛び越え方とはわけが違う。
不思議なものだ。

さて、
今回は、海外で懐かしい2.5Dゲームを作ったというので、紹介。


『Explodemon』

この等速のジャンプと、なんだかよく分からない自身が爆発する所、
悪魔霊術血縛り的な感じもあるが、ゲーム世界に飛び込む感じ。ダイブ感がありそうだ。


『Swords & Soldiers』

僕はヘルツウォークツバイというメガドラでも人気を博したゲームが大好きだ。
リアルタイムアクションシュミレーションというジャンルである。
2組が戦い合うのだが、チームの面々に指示が出せる。
相手の出方をみて、刻一刻とその指示は変化する。
チームワークという観念を形にすると、
実はすさまじく専制的になってしまった例だが、
楽しい。
そんなムードが見てとれるゲームだ。

楽しみである。